大工育成in北海道2018.07.06

静岡木の家ネットワーク大工育成委員会として大工ネットワーク北海道さんの第二回総会兼削ろう会に

参加・見学してきました。

これから先、大工人口が20万人に減少するという予測がたてられる中、大工育成推進組織である

大工ネットワーク北海道さんの取り組みを勉強させてもらいに行ってきました。

この写真は、伝説の宮大工、法隆寺大工西岡常一に唯一弟子入りできた伝説の人、鵤工舎の小川三夫さんをゲストに招き

いろんな生い立ちの大工さんとトークセッションをしている所です。

小川さんの言葉で印象的だった言葉が「大工の仕事は楽しくてしょうがない、仕事は毎日することなので楽しくなければいけない」

大工の仕事を労働と捉えてはいけないとの事でした。

大工と言う仕事は、物作りなのでいいものを作ればクライアントに褒められたり、作ったものを

いいねと共感されたり、日々の仕事は緊張感を持ちつつ、クライアントのためにいい仕事をし

最後には、クライアントから褒められたり共感されることが楽しいに繋がるのだと思います。

今は、大工の社会的地位や社会的環境が問題視されていますが、これからの大工育成は

工務店がいいプランを描き、社員大工がいい家を作る、そうする事により佇まいのいい家が出来、クライアントから

いい家だねと共感され、地域からも共感され、社員大工がどんどん成長していけるのではないかと考えています。

私も大工出身だけに大工の気持ちは良くわかっているつもりです。

橋本工務店としても大工育成に力を注いでいきます。

小川さんの鉋をお借りして削らせて頂きました。

この鉋は、法隆寺大工の西岡常一さんに頂いた鉋で「法西」

と書いてあるそうです。

近くにいた方から聞いた話ですが、この刃物は600万円位の価値があるそうです。

午後は、アントニーレーモンド設計の聖ミカエル教会を見学してきました。

細かいディティールがとても勉強になりました。

大分、目を養うことが出来ました。

札幌で喉を潤すことができたので、浜松に帰ったら大工育成と

手(図面を描く)を練るようにします。

北海道は雨でも、浜松は晴れてました。